インターネットの普及により、広告営業にとって、web広告のスキルを身に付けることはマストになってきています。
広告営業がweb広告のスキルを獲得するメリットとは
結論から言うと、3つあります。
- クライアントの問題解決に幅広く対応できるので、必要とされる人材になれる
- 自社媒体=会社に依存しない、自由な働き方ができる
- 収入が上がり、将来のお金の不安がなくなる
電通調べ「日本の広告費」によると、web広告費の総計は、2021年に、前年比121.4%の2兆7052億円で、初めて4マス媒体の広告費の総計2兆4538億円を上回りました。
つまり、
4媒体を合計しても、web広告費が上回っています。
新聞を取らない世帯、テレビを見ない人が増えているので、広告に詳しくない人でも、この現象は何となく理解できると思います。
webを利用することは、広告業界にとって、今や欠かせない分野になっています。
そしてこれまで4マス広告を中心に売ってきた広告営業にとって、web広告を学ぶことはマストになっています。
web広告には以下の6つのメリットがあります。
- 性別・年齢・エリア・時間帯などターゲットを絞り込める。
- 日予算が決められる。数千円から可能
- 顕在欲求層・潜在欲求層・欲求無しの3つに分けて違ったアプローチができる
- 効果を検証しながら軌道修正ができる
- どのキーワードで検索し、どの広告をクリックし、購入に至ったのかがわかる
- YouTube、Twitter、インスタ、TikTokなどSNS広告が打てるので、ツールが幅広い
一度に多くの人に訴求することができる、発行部数の多い紙媒体や、視聴者数が多いテレビ広告がこれまでは強かったのですが、
スマホが普及し、web広告ができてからは、特定の個人に対して、少額で打つことができるようになりました。
営業にとって、いかに砂漠で水を売る状態に近づけるか、がポイントです。
そのためには、
- テレビ
- 新聞
- ラジオ
- 雑誌
- web(インターネット)
それぞれの広告媒体の特性を理解して、使いこなす必要があります。
まずは、5つの広告媒体のメリットとデメリットを説明します。
テレビ広告のメリットとデメリット
メリット
- テレビを観ていると必ず流れてくるので、無意識に印象に残る
- 放送時間帯や、放送する番組の内容によって、訴求したいターゲットを想定できる
- 映像と音の両方を使い、印象に残るコンテンツを届けることができる
デメリット
- コンテンツのクオリティによって、効果が大きく変わるため、制作費が膨大になりがち
- テレビを観ない人が増えている
- 録画で観る場合、リモコンのスキップ機能でCMは飛ばされがち
新聞広告のメッリトとデメリット
メリット
- 新聞は社会的信用が高いので、広告への信頼、安心感がある。
- 全面広告など大きなサイズのものは、インパクトがあり、注目度が増す
デメリット
- 一度印刷したら、広告内容を変えられない
- 毎日同じ広告を出すと、新しさがないため、読み飛ばされがち
- 記事に比べて、広告の存在価値は低い
ラジオ広告のメリットとデメリット
メリット
- 作業しながら聞き流しができるため、接触時間が増えるので、ターゲット層が広い。
- 時間帯によってリスバー層が変わるので、例えば日中は主婦や車移動の営業マン・夜は学生・深夜はトラックドライバーというようにターゲットを想定できる。
- 地域限定のコミュニティFMや地域波ラジオでは、地域限定の情報を発信しやすい。
- 運転中の層を想定し、車のCMを流しやすい。
デメリット
- 音声のみで伝えるので、商品の視覚的な魅力を伝えることができない
- 聞き流しの場合は、集中して聞いてもらうことができず訴求効果が薄まる
雑誌広告のメリットとデメリット
メリット
- 読者層を想定して作られているので、それに沿った層ターゲットにできる
例えば、車・住宅インテリア・ファッションなどの専門誌には、同じカテゴリーの商品を掲載すると効果が出やすい - 発行部数が多ければ、その分多くの人に訴求できる
- 月刊誌であれば1か月、週刊誌であれば1週間、保管して繰り返し読むため、広告効果が持続しやすい
- 継続して広告を掲載していると、記事として取り上げてもらえる場合がある
デメリット
- あらかじめターゲットを限定しているため、その分野に興味のない層へは訴求できず、潜在欲求層へは訴求しづらい
- 一度印刷したら、広告内容を変えられない
web広告のメリットとデメリット
メリット
- ターゲットを絞り込める。性別・年齢・エリア・時間帯など
- 日予算が決められ、数千円から可能
- 顕在欲求層・潜在欲求層・欲求無しの3つに分けて違ったアプローチができる
- 効果を検証しながら軌道修正ができる
- どのキーワードで検索し、どの広告をクリックし、購入に至ったのかがわかる
- YouTube、Twitter、インスタ、TikTokなどSNS広告が打てるので、ツールが幅広い
デメリット
- 分析ツールを理解し、使いこなせるリテラシーが求められる
web広告は魔法ではない
注意すべきは、web広告は、何でも叶う魔法ではない、ということです。
ここまで書くと、4マス広告は時代遅れで、大部分が経費の無駄、web広告に100%シフトしよう!と思うかもしれません。
でも業種や地域性によっては、4マス媒体が強いものもあるし、web広告の口コミは100%鵜吞みにできません。
情報を受ける側にも、判断能力が求められます。
4マス広告は予算をかけることで、大多数に訴求できる。
web広告は、ターゲットを絞り込み、それぞれの層に合ったツールを選んで訴求できる。
目的に合わせて、それぞれの特徴を上手に利用することが大切です。
まとめ
4マス広告には、それぞれ特徴があります。
また、web広告にも検索ワードにリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など、さまざまな種類があります。
今の時代、広告営業には、4マス媒体、Web広告の両方を習得し、目的に合わせた使い分けができる、ハイブリットな能力が求められます。
一番つらいのは、クライアントから「効果がなかった」と言われることです。
継続に至らなければ、0→1の新規営業を永遠にしなければなりません。
効果が無ければ、理由を探りながら変えていく。
その繰り返しが早いのがweb広告の特徴です。
脳みそに汗をかく
これが求められる時代です。