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【マーケティングの仕事とは?】仕事内容・年収・適性・必要なスキル・将来性を解説

今回はマーケテイングの仕事について、その仕事内容や種類、転職市場でのニーズ、必要なスキルなどについて書きたいと思います。

マーケティングの仕事、と聞いて、その内容をすべて言い切れる人は少ないと思います。

転職サイトで検索すると、マーケティング職の求人数は増えており、今や需要が高い職種のの1つです。

私は、20年以上広告営業に従事していますが、Webが急速に発達したここ10年の間に、広告媒体の提案だけでなく、SEO対策や、SNSからの集客などの広告運用のスキルが求められていることを肌で感じます。これらも、マーケティング施策の一環です。

また、マーケテイングの仕事には、自社の商品やサービスについて行う自社でのマーケティングと、広告代理店のように外部の支援会社が行う場合と2つあります。

今回は、自社の商品やサービスに対して行うマーケティングの仕事について書きたいと思います。

そもそも、マーケテイングの仕事って何?

マーケテイング部に異動になったけれど、何をしたらいいかわからない。。

こんな風に悩んでいる方に読んでいただければ、役立つ内容になっています。

★今回の記事で分かること

  • マーケティングの仕事の種類
  • マーケティングの仕事の年収
  • マーケティングの仕事に必要なスキル
  • マーケティングの仕事に向いている人
  • マーケティングの仕事の将来性

マーケティングの仕事

マーケティングとは、世の中が求めているものを探り、ニーズを満たす商品やサービスを効率的に提供するための活動です。

ですので簡単に言うと、マーケティングの仕事は、商品やサービスが売れる仕組みをつくることです。

新しい商品やサービスを販売しようと戦略を立てるとき、まずは消費者ニーズの市場調査、販売に向けて営業戦略やプロモーション手法を検討したりするなど、新商品の販路を作るため、多岐に渡る業務を行います。次から仕事の種類、年収について、見ていきましょう。

仕事の種類

種類は主に、以下の4つに分けられます。

  1. 市場調査・分析
  2. 商品企画
  3. 営業戦略・販売促進の企画
  4. 広告・宣伝

1.市場調査・分析

世の中のニーズを知るため、郵送・電話・インターネット・現地訪問などで市場の動向を把握したり、一定数に対してアンケートを行うなど、データを集めるのが市場調査です。

集めたデータを基に、どんな商品やサービスがいいか、ターゲットとすべき年齢層や地域、競合の動向を踏まえて、営業戦略の方向性をつくる仕事です。

市場のニーズやトレンドを分析し、「売れる商品・サービス」「売るための戦略」の土台をつくります。

  1. 市場ニーズを調べる
  2. ニーズを分析して営業戦略の方向性を決める
  3. 競合他社を調べる

2. 商品企画

市場調査・分析によって割り出された市場のニーズ・トレンド・営業戦略をもとに、具体的に、どのような商品・サービスなら売れるのかを考えます。

3. 営業企画・販売促進

商品やサービスを販売するための営業手法や、販促施策を考えます。具体的なターゲットエリアや営業戦略、キャンペーン施策などを検討、実行します。市場調査で定めた方向性を、ここで固めます。

4.広告・宣伝

マーケティングがつくる販売戦略には、宣伝的な業務も含まれます。ターゲット層に対して、商品・サービスを売るためには、どんな種類の広告をするのが効果的なのか、広告媒体こうこくを練ります。

自社で広告プロモーションを考える場合と、広告代理店に依頼する場合があります。

年収

マーケティング職の給与は、企業の規模や商品が大きく左右します。

大手メーカなどの給与水準が高めで、初任給でも20万円台中盤、30代では600万円を超えるケースが多く見られます。

優秀なマーケターや、企業の管理職として活躍できる人なら1000万円を超える年収になることもあり、さらに全体を統括する責任者であれば、年収が2000万円にもなる場合もあります。個人に顧客がつくようになると、独立も可能です。

転職サイトdudaによると、40代の平均年収495万円と比べて、Webマーケティング・ネット広告業の40代の平均年収は564万円とありるので、平均年収よりも高い傾向にあります。

前章で述べた通り、マーケティングの仕事は多岐に渡り、さらにその役割、責任の重さによって年収は大きく違います。

責任の重さと給料が比例するのは、どの仕事にも当てはまりますね。特に40代以上に絞ると、マネジメントの仕事も行う人が増えるため、その役割も給与に加味される場合が多いです。年収を上げるためには、通常の自分の仕事にプラスして、マネジメント業務は必須です。

マーケティングの仕事に必要なスキル

前章の通り、マーケティングは稼げる仕事です。ただ、 それだけ求められるスキルも 多くなります。 マーケティングの仕事に求められるスキルについて、具体的に見ていきましょう。

データ収集・分析力

マーケティングの基本は、市場や顧客の状況・ニーズを収集して分析することです。集めた情報を調査したりツールで分析したり、仮説を立てて検証できる能力が求められます。

分析する際、SWOT分析や4P分析など、10種類以上ある「フレームワーク」という思考の整理や問題を分析するための枠組みを活用します。

フレームワークの一例

●自社の強み・弱み、市場・競合を分析する・・・SWOT分析
●商品の特徴や流通方法について把握する・・・4P分析
●自社の経営環境を分析する・・・3C分析

アイディア・発想力

フレームワークに当てはめるだけでなら、マーケティングは誰でもできる仕事です。重要なのは、自分の頭で考えてアイディアを出す能力です。

商品を企画するとき、発想力の豊かさは欠かせません。

日頃から、書籍や、SNSなどで 様々な情報に触れ 「なぜこの人はこのような発想に至ったのだろう」 と考える癖を付けることが重要です。

マーケティングは、

集めた情報をもとに「売れる商品は何か」「どうすれば販路拡大できるか」などをとことん考えなくてはいけない仕事です。

市場調査で集めてきた情報は、競合他社も把握している場合が多いです。そんな時、差がつくのは、マーケターのアイディアです。

競合他社の思いつかない面白いアイデアを発想すると、爆発的なヒット商品が生まれる可能性があります。

商品が売れるかどうかはマーケターのアイデアにかかっている、とも言えます。

マーケティング全般の知識

マーケティング全般の知識とは、市場調査・広告宣伝活動・効果検証など、基本的な一連の業務知識です。Webが普及してる現代においては、情報を収集し拡散するためのSNSやWebを活用するスキルも必須となっています。Googleアナリティクスや、サーチコンソールを使って、 SEO 対策のスキルも必要になるでしょう。

PCスキル

マーケティングではプレゼンで使用する資料作りにパソコンを使用します。プレゼンテーションや各集計のためオフィスソフト、Word・Excel・PowerPointは使いこなせるスキルを身に付けておく必要があるでしょう。

Web制作スキル

Web制作スキルは、自社でブログやホームページを運用する際に使用します。Web制作には、HTML・CSS・PHP・Wordpress・画像編集ソフト、などの知識が必要です。

必須なスキルではありませんが、基本的なWeb制作の知識を持っていると、より深掘りした話ができたり、Web 制作担当者に明確な指示が出すことができるので、現場で高い評価を受けるでしょう。

周りと差をつける要素としてもおすすめです。

思考力・判断力

マーケティングの仕事は!日々、考えて、改善していく、の繰り返しです。「成果が出ないから戦略を変えてみよう」「どうすればもっと訴求できるかな?」と思考することも多いです。

場合によっては、「利益が出ないから販売を中止しよう」といった重大な判断が求められることもあかもしれません。 現実を直視し、臨機応変に対応する思考力や判断力は、マーケターにとって大切なスキルです。

売れるために仮説を立てて検証し、ひたすらPDCAを回していく忍耐力も必要です。

プレゼンテーション力

どれだけ素晴らしい戦略を考えても、それをチームの仲間に理解してもらえなければ実行に移せません。そのため、マーケターには施策を社内・社外に対してプレゼンするスキルも求められます。

内容はもちろん、話し方や資料の作り方によってもプレゼンの仕上がりは大きく変わるため、早くから慣れておくことが大切です。

マネジメント力

多くの関係者と連携しながら業務を遂行するマーケターには、マネジメント能力も求められます。

各プロセス担当のスケジュール管理、制作スタッフへの指示、コンテンツ作成を担当するデザイナーやライターへの指示など、マーケターは、多くの人をマネジメントする必要があります。

自分の業務だけではなく他部門の業務も管理しなければいけないので、物事を俯瞰して見て判断し、チームを統率するマネジメント能力が求められます。

コミュニケーション力

マーケティングの仕事は、これまで書いた通り、多岐に渡るため、たった一人ではなく、チームで仕事をこなすことが一般的です。そのため、社内、社外の人たちとのスムーズにコミュニケーションする力も必要です。

情報収集力

消費者が何を欲しがっているか、という情報は商品の売れ行きに直結します。

商品の開発やより効果的な宣伝をするためにも、書籍や新聞、雑誌、SNSやネットニュースに目を向けて情報を収集し、市場に見合った施策を打ち出していく必要があります。

マーケティングスキルをより高めていくためにも常日頃から情報収集力を極める努力は必要です。

マーケティングの仕事のやりがい

このようにマーケティングの仕事は、求められるスキルは非常に多いです。ただ、その分達成した後の喜びも大きく、チームの結束力も感じられるでしょう。

マーケティングは営業戦略の方向性を決める舵取りの役割を担っています。

商品やサービスが世に出て、認知度があがり、販路拡大ができたときは、大きな達成感を味わうのこができるでしょう。

マーケティングの仕事に向いている人の特徴6つ

マーケティングの仕事に向ているのは、以下の6つの要素を備えている人です。もちろん、全て当てはまらなくても、1つでも当てはまれば、見込みはあるでしょう。

  1. 数字に強い人:マーケティングは分析の過程やプレゼン資料作成で、数字を扱います。
  2. 感覚ではなく、論理的に考えてられる人
  3. 想像力が豊かな人
  4. 地道なことも粘り強く挑戦できる人
  5. 世の中の流行りやトレンドに敏感な人
  6. コミュニケーションを取りながら、チームワークできる人

マーケティングの仕事の将来性

マーケティングは、商品やサービスの方向性を左右する仕事といえます。利益を生み出す商品を開発していくには、マーケティングの存在が必要不可欠です。

特に、Webマーケティングは、インターネットが急速に普及している今、需要が多い職種になっています。実際に、Webマーケティングの求人数は年々増えてきています。

経験を積むことで市場の動向を読み取る感覚が養われ、経験を重ねるごとに携われる仕事の幅や規模が広がっていくことで、自分自身への将来性を見出すこともできます。

実績がついてくると、個人に対して顧客がつくようになり、独立もしやすい職種と言えます。

営業とマーケティングの仕事の違い

マーケティングも営業も商品やサービスを販路を拡大するために行う仕事ですが、マーケティングが不特定多数の潜在顧客がいる「市場」を対象としているのに対し、営業部門は目の前にいる特定のターゲット層を対象としている点が大きな違いです。

また、ーケティングは市場ニーズを把握して長期的な視点で戦略を練ります。これに対し、営業は顧客の獲得が最優先されるため、短期的な視点での戦略が主です。

もちろん、長期的に顧客と関係を結び、信頼構築して契約に結び付ける営業パタンもあります。顧客の要望に合わせて短期・長期とぢらも臨機応変な対応が求められるケースもあるでしょう。

また、営業であっても市場データは必要であり、自ら調査することもあります。同じように、マーケティングであっても具体的な購買層を意識しないわけにはいきません。

このように、この2つは目的が同じなので、営業の現場で経験を積み、マーケティングへ異動、転職するのもいいでしょう。

まとめ

マーケティングの仕事は、市場を調査し、ニーズに合った商品やサービス、戦略を考え、企業の売り上げ、利益を支えるのは非常にやりがいも大きい仕事です。また、実績をあげて個人で顧客を抱えられるようになれば、独立もしやすい仕事です。

マーケテイングの仕事の役割は、競合他社よりも売り上げをあげるために、「誰に、何を、どうやって届けるか」を考え、さらに唯一無二のUSPを作ることです。あとは、ひたすらPDCAを回していきます。市場を相手にする仕事であるため、流行りや、時勢よって施策を変えなければなりません。終わりのない仕事であり、決してルーチンワークではない仕事です。

これまでのキャリアを振り返り、更なるスキルアップをするため、マーケティングのスキルを身に付けることは、転職需要からしても、絶対に有効です。

マーケティングの知識を学びがら実践し、共にスキルアップしていきましょう!

ではではー。