SNS広告の特徴
インターネットが普及する前、情報源がテレビや新聞や雑誌だった時代は、広告媒体の主流は、人気のテレビ番組や、購読数多い新聞や雑誌でした。
そして、資金力があって膨大な広告料を投入して枠をおさえることができる、大企業が有利でした。
これらのテレビ、新聞、雑誌などのマス広告は、大多数に一気に訴求できるメリットがある反面、テレビをみない世代、新聞や雑誌を読まない世代が増えた現在、その訴求力は落ちてきています。
また、視聴率や発行部数で事前のマーケティングはできるものの、広告を出した後、どの人が、男性か女性か?、いつ広告を見たのか、細かく効果検証しながら費用対効果を測り、修正することはできません。
この2つがデメリットとなり、インターネットが普及した現在、広告を出稿額はweb広告はマス広告の出稿額を上回っています。
最大のメリットは、事前に細かくターゲティングでき、無駄打ちなくPRできることと、広告を出した後でも、効果検証しながら、修正出来ることです。
web広告には、リスティング広告とSNS広告の2つがあります。
今回は、SNS広告をご紹介します。
SNS広告の種類
SNS広告とは、facebook・インスタ・TikTok・Twitter・LINEなど、SNSに配信する広告のことです。
コミュニケーションツールとしてSNSがこれほど広まっている今、自社商品やサービスを売ろうと広告戦略を練るとき、SNS広告は外せない媒体です。
主なSNS広告は以下の5つです。
- facebook広告
- インスタ広告
- Twitter広告
- TikTok広告
- LINE広告
広告バナーを出す媒体が違うだけで、5種類とも運用のやり方は同じです。
facebookにバナーを出すのか、Twitterにバナーを出すのか、LINEのタイムラインにバナーを出すのかの違いだけです。
今回のブログで学べる事
- SNS広告の特徴
- SNS広告を成功させるポイント
- SNS広告に適した商材
SNS広告のメリット
SNS広告は主に以下の5つのメリットがあります。
- ターゲティング精度が高い
- いかにも広告という押しつけがまさないく、抵抗を感じる人が少ない
- 拡散されればリーチが広がる
- 無駄打ちなくPRできる
- ファン化でき、商材の認知拡大につながる
ターゲティング精度が高い
ユーザーがSNSアカウントを登録するとき、年齢や性別、居住地などの入力を求められます。SNSにはこういった個人データが蓄積しているため、広告主はそのデータを活用して「居住エリア」「性別」「年齢別」といった属性を選んで広告を配信できます。また、ユーザーの投稿の内容や、「いいね」「フォロワー」「シェア」といったユーザーのSNS内での行動、趣味や関心に基づいたターゲティングもできます。
いかにも広告という押しつけがましさなく、抵抗を感じる人が少ない
スマートフォンの普及により、自分の好きな情報を選んで受け取ることができるよういなりました。そのため、企業からの一方的な広告は、「いかにも広告」という押しつけがあって嫌悪感を抱かれ、十分な効果が得られないことが多くなってきました。
一方でSNS広告は、プッシュ型の広告でありながら、ユーザーのタイムラインに自然に溶け込むことや、動画や漫画広告などクリエイティブの手法が豊富なことから、比較的ユーザーに受け入れられやすい傾向があります。
拡散されればリーチが広がる
リスティング広告とは異なり、SNS広告は「拡散される」という性質があります。
ユーザーが「いいね!」や「シェア」をしてくれれば、広告をほかのユーザーにも見てもらうことができます。ユーザーの心に響き、「ほかの人と共有したい」と感じさせる広告を作ることができれば、拡散されて多くのリーチを獲得できる可能性が広がります。
無駄打ちなくPRできる
SNS広告は、費用対効果が期待できる広告です。なぜなら、ユーザーのクリック数やユーザーのタイムラインに広告が表示された回数(インプレッション数)、いいねやシェアといったユーザーの反応の回数によって料金が決まるため、余計な広告費が発生しません。
ファン化でき、商材の認知拡大につながる
SNS広告を見たユーザーが「共感」を強く感じた場合、企業アカウントをフォローしてくれるなどのファン化を見込めます。商品やサービスをまだ知らない「非認知層」にも情報を届けられる性質があるため、ブランドの認知を拡大できるというメリットもあります。
主な課金の方法2つ
- インプレッション課金
- クリック課金インプレッション課金
インプレッション課金
インプレッションとは表示の意味です。
SNS広告の料金は1,000回表記でいくらか、で決まります。
SNS広告は、基本の最表示が1,000回からです。
大体の相場は、1,000回表記で、400円~1,000円です。
webマーケティング用語では、1,000回表記当たりいくらかをCPMと言います。
CPM1,000円、という言い方です。
1,000回表記させて、そこから何件の見込み客リストを取れるのか、そしてリスト単価はいくらかを検証します。
例えば、CPM1,000円で見込み客を1件獲得した場合、リスト1件単価は1,000円です。
2件獲得できれば、500円です。つまり、CPMを安く、リストを多く取れれば成功です。
SNS広告では、見込み客リストの獲得単価を安くするため、ひたすら検証し、改善していきます。
獲得単価はもちろん安いに越したことはありませんが、売りたい商品やサービスによって、目標とする単価は変わります。
また、競合次第でCPMは変わります。広告バナーを出せる枠は限られているので、枠の取り合いを競合としなければならないのです。
クリック課金
クリックされるたびに広告費が発生する課金方式です。リスティング広告がその代表的な例です。 広告の掲載回数ではなく、ユーザーが広告をクリックしリンク先のサイトを訪れるたびに広告主が掲載媒体に広告費用を支払います。
支払いは、1か月など一定期間分をまとめて行う場合が多いです。
広告指標に使われるのは、クリック単価「CPC(Cost Per Click)」です。
CPCは、「コスト÷クリック数」で求めます。例えば、10万円の広告費用をかけ得られたクリック数が500回だった場合、CPCは「10万円÷500回」で200円になります。
媒体ごとの特徴
それぞれ特性やターゲット層が違うので、売りたい商材にマッチした媒体を選びましょう。
ただ、SNSはあらゆる世代に浸透しているので、一つに絞り込まず、先に述べたように、効果検証しながら、媒体ごとの予算を配分していくと良いでしょう。
facebook広告
Facebookは、アカウント作成時に実名で登録することが義務付けられています。
そのためSNSのなかでも信頼性があり、 広告を表示されたユーザーにも安心感を与えやすくなります。
ですので、Facebook広告は、ビジネスパーソン向けの商品やサービス、BtoB向けの高額な商材、高級感や落ち着きのあるものやサービスに向いています。
また学歴や年齢、キャリアといった個人情報が明確になっているSNSであるため、信憑性のあるターゲティング設定をおこなえます。
適した商材:ビジネス商材セミナー集客
インスタ広告
Instagramのメインユーザー層の10〜30代女性をメインターゲットにした商材が適しています。また、モバイルの全画面で、インパクトが強い広告を表示できるので、視覚に訴えることができる商材はInstagramの特性とマッチし、効果的です。
特にストーリーズは動画広告を全画面で数秒間表示でき、ユーザーの興味付けを強くし、クリックされやすくなります。
InstagramはFacebookと同じMeta社が運営しているため、Instagram広告ではFacebookに蓄積されているデータを活用し、精度の高い広告配信ができます
適した商材:衣服・旅行・飲食・美容など、インスタ映えする商品
Twitter広告
話題性やユニークさがあって、思わずシェアしたくなるような話題性のある商材を表示すれば、ユーザーが広告を拡散してくれる可能性があります。
適した商材:話題性やユニークさがある商品・サービス
TikTok広告
TikTokは動画で、ユーザーに多くの情報量を与えられるのが特徴です。
TikTokを利用する主なユーザー層は10〜20代ですが、近年では徐々に20代後半~40代まで幅広い層に広がりつつあります。
適した商材:動画で伝えるのが効果的なもの。
例えば、
化粧動画を使ったコスメ商品
着せ替え動画を使ったアパレル商品
レシピ動画を使った食材
実践をしながら伝えるフィットネスやダイエット商品
https://tiktok-for-business.co.jp/より抜粋
LINE広告
LINE広告は、9,200万人(日本人口の約7割)の利用者数を持つLINEに掲載できる広告です。幅広い年代の方に利用されているため、他のSNSではアプローチしにくい年齢層にもリーチできます。
LINEは、ユーザーがスキマ時間などに何気なく使用しているSNSです。
たとえば、ゲームやマンガのアプリや、ECサイトといったスキマ時間で見られるサービスです。
なので、高額で購入を検討してしまう商材はではなく、あくまで手軽に試せる商材が良いでしょう。
適した商材
検討期間が短く気軽に試せる商品
例えば、
ゲームやマンガのアプリ
アパレルのECサイト
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料 2019年7月-9月期より
(https://www.linebiz.com/jp/download/)
まとめ
SNS広告の一番の目的は見込み客リストを取ることです。
いきなり商品を購入してもらおうとせずに、まずは見込み客を増やすことにが重要です。
見込み客を多く、低い単価で獲得できれば、成功と言えます。
リスティング広告とSNS広告を使いこなせれば、web広告は網羅できます。
web広告は掲載した後も、効果測定しながら、検証していくスキルが必要とされます。
ターゲットごとに適した媒体を選んで、ユーザーの心に響く広告を上手に運用していきましょう。
ではでは~。